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6月12日 座談会3

平:それでは、早速、お二人の本音をお聞きして行きたいと思います。
  まさに、知のバトルロイヤルにできたらと思います。
  最近、『14歳の子をもつ親たちへ』(新潮社 内田樹・名越康文)という本が
  でました。子供達の暴走にどう対処すればいいのかということが書かれて
  いるのですが、その本の最終部分に、次のような言葉がありました。

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 土壌と樹木の関係について面白いことが
 書いてあったのです。

「ルーティンというのは植木鉢の土の部分なんです。土の部分っていうのは 同じことを繰り返していくと練れてきて。そうすると初めてそこから木が生えてくるんです。これがないと何も生えやしないんです。ところがみんな土壌を作らないで花だけ咲かせようとする。そんなの無理ですよ。ルーティンという土壌がしっかりしてはじめて十本でも二十本でも花は咲くんだけども、 『世界に一つだけの私だけの花』を咲かせようと焦って『土なんかいじっている 暇はない』って思い込んでると、もう根をおろす場所がなくなってしまう」

これに関連してお二人にお伺いしたいのは、花を咲かせる前に、どのように土を練っていたのか、つまり、どのように基礎を作っていたのかということを教えていただければと思います。

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澤上:私は経済の勉強があまり好きではなくて、
歴史や大河などの、よりスケールの大きいものが好きで、
それについて徹底的に本を読んでいました。
面白いことに、それが結果的に経済のことにも
役に立つんですよね。

 




藤野:私の父は教育熱心な人でして、私が小学生のときに「世界文学全集」を買ってきまして、私に徹底的に本を読ませました。例えばある本を読まないと食事を出してもらえない、というようなことも平気でありました(笑)
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小学生で大人の世界のことなど分からないのに森鴎外を読まされたりして、そのせいか中学に入るときにはかなりませた子供になってまして、本を読まずにはいられない性格になっていました。

それが現在でも役に立っているなと思うのは、投資に限らず商売というのは人間の心理に多く依存していますし、その点を小さいときに勉強できたのはすごいことだと思います。

by project13percent | 2005-06-10 10:48 | 座談会Ⅲ June 12, 2005


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