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カテゴリ:座談会II May 8, 2005( 14 )

5月8日座談会1



本日、今年度第2回座談会を開催いたします。場所は前回同様、渋沢資料館の青淵文庫(せいえんぶんこ)にて。

今回は芸術というテーマを取り上げ、絵画・写真・音楽のジャンルでご活躍の方々によるセッションになります。


パネリストは、フォトジャーナリスト篠利幸さん音楽プロデューサー・指揮者の榊原徹さん食品会社勤務の傍ら趣味でロック活動をされている川上茂康さん、のお三方です。

モデレーターは証券会社勤務、永井聡さんになります。よろしくお願いいたします。
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by project13percent | 2005-05-08 10:30 | 座談会II May 8, 2005

5月8日座談会2

d0013542_1510313.jpg永井氏:第二回のプロジェクト13%のセッションを
始めます。
去年の第2セッションは、「ウェルネス(心と体の豊かさ)」
というテーマで話をさせて頂いたのですが、今回は全体テーマで「これからの豊かさの提案」
と言う串刺しの中から、「感動」と言う項目を取り上げる事になりましたので、芸術的な側面からの話を優先してみようということで、2名の芸術家と1名の
サラリーマン兼芸術家の方をお呼びしております。
まずは皆様に自己紹介をお願いしたいと思います。



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篠氏:写真家とご紹介いただきました、篠と申します。
75年から85年までは画家を志しておりまして、85年からは
写真と文筆を生業としております。目に見れるものは写真で、
目に見れないものは言葉で表現したいと思っております。
現在は田舎の農家に泊まることについての本も書いております。






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  榊原氏:私は基本的に、指揮者という音楽家です。
  しかし、指揮者の範疇を越えたことをしてみたいと
  思っておりまして、総合芸術に大変興味を持って
  おります。
  私の舞台体験の原点は、幼少の頃に観た、
  様々なエンターテイメントであり、
  これは、非常に強く印象に残っておりまして、
その後の舞台芸術のプロデュースに、強く影響を与えております。
現在は「東京テアター」 (Tel.03-5771-8114) という法人化させた団体を率いておりまして、
色々なプロデュース活動を行っております。
私も、篠さん同様多趣味でありまして、その話もさせていただければと思います。
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by project13percent | 2005-05-08 10:29 | 座談会II May 8, 2005

5月8日座談会3

永井:おやじロックをされている川上さんになります。今日は西洋古典の世界に住まわれているお二人に対抗して、ロックと言うモダンなスタイルを追求されてる方です、よろしくお願いします。

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川上氏:一般のサラリーマンである私がここに座ってるのが不思議なんですが。個人的にはアートを生活の中に取り入れてるという評価が非常にうれしい。と同時にこのコンテンツをはじめとしてプロジェクト13%の活動がいかにオープンなのか!
ということを実感しています。
このコンテンツを初めてご覧になっている皆さん。ネットの中でお会いできた皆さん。
是非、普通のサラリーマンも学生さんもこのプロジェクト13%に参加いただき、
時代の中で輝き、スパークしていただきたい!
そんな趣旨を、このキャスティングに感じて感謝致します。

 さて、ご紹介もございましたが。私自身がしてるのは縁あっておやじの会
『丘の横浜:美しが丘:元石川おやじの会』
の発起人になりまして。
で、問題学校の大掃除を終わったあとに何をするのか?
というときに、文化村を創るんだ!と偶然にも経験者がそろいバンドを結成!
その名も「元石川ファーザーズクラブバンド」
そこにちょうど、ソニーミュージックエンターテイメントの藤岡・大谷さんが企画された
コンテストに応募しました。
日本語をロックに載せた、<我らの実感>を表現し、300バンドの応募から予選通過20数組!に入りました。
遂にはTV中継ありの【おやじロック全国大会】に参加いたしました!
そんな時代をロックする生活で自己表現を進めていきたいと思っています。
このプロジェクト13%でも今日は、共にスパークしましょう!
そういう意味で。今日は参加したいと思います。

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by project13percent | 2005-05-08 10:28 | 座談会II May 8, 2005

5月8日座談会4

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永:さて、今日の話は、マトリックスで見て二段目の「感動」と言う項目に中っています、
本日のパネリスト方々の自己紹介から思いついたんですが、何故今のような活動の視点を得られたのか、まずは、ご自身のスパークされた経験についてお話いただければと思います。
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榊:私は指揮者をしておりますが、一般的に
  堅苦しい人が多いと思われているようで、
  実際指揮者は
  保守的な方が多いという事実もあります。

  しかし、私はできる限り音楽以外の世界に出て
  行こうとしております。
  オーケストラをはじめ、文化芸術などは、基本的には儲からないものですが、
  そのためには国、自治体などからの援助が必要としているのが通常です。

  そこで資金を得るためには、どうしても万人受けの、
  保守的な活動が多くなるのも現状です。
  
  私にとっての大スパークは、これまでの保守的なことから、
  革新的な試みをするために、新しく法人を立ち上げたことになります。
  そのような形になると国からの援助が受け難くなりますので、自分に
  とってもこれは勇気のいることでした。ただ保守的にやっていれば、
  これから先も無難だったかもしれませんが、私にとって、
  それは耐えられないものでした。

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by project13percent | 2005-05-08 10:27 | 座談会II May 8, 2005

5月8日座談会5

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篠:写真はフォトグラフ、つまり光の絵ですから、
  光がないとうつらない、光だけだと全部とんでしまう、
  影が大事ですね。
  イタリアは太陽が激しく輝くから影も深い、また歴史も重要、
  光に照らされた部分と影があるんです。

  東京はだいぶ変わってしまったが、
  イタリアでは変わらない、
  歴史の光と影をひしひしと感じます。

イタリアでは一歩外にでたら、全員が役者なんです。
  パンを買いにいくだけでもネクタイしてステッキ持っていく。
  自分が神様からもらった人生で、それをどう演出していくか
  という意識が強いのだと思います。都市が劇場、人は役者、イタリア人は人生の達人ですね。


イタリアの高級ホテルに行くと日本より暗い、間接照明なんですよ。
昔オペラは蝋燭で、暗いところでやっていたって言いますよね。

谷崎潤一郎の『陰翳礼讚』の世界もそうですが、昔は暗かったんです。だから、歌舞伎では顔を真っ白くぬる。芸者もそう。
ほのかな光で見えるようにですね。

スパークといっても青白い光でちらちらするような世界の方が好みです。
イタリアに通って28年古代遺跡、水の都、光の都市、影の都市、
いろんなものを見てきました。

べネチアはローマと対照的なんですよ。
やっとベネチアで展覧会を実施できまして、とってもうれしいことに凄い反響があった。普段見慣れてる風景と違うものを見せられるので、毎日家よってくれるおばあさんがいたり、それは自分にとってのスパークでしたね。

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by project13percent | 2005-05-08 10:26 | 座談会II May 8, 2005

5月8日座談会6

川:なんだかイチローみたいでかっこいいですね!あんなにミュージアムの中で生活しているような、現地の皆さんにイタリアを写し出して評価されてる。
アメリカから来たベースボールでイチローは大リーグで野球観を変えたといわれてますからね。


篠:けどイタリアと日本というのは中々似ているんですよ。向こうで
  は道に迷ったおばあちゃんに道を聞かれることがありますし、歴史
  的にも共通点が多いんですよ。やはり両国は非常に近く、違和感
  がないということを日本の方にも感じていただきたいですね。
  これが私の使命になります。

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永:先ほど篠さんのお話しの中でイタリアでの「光と影」という見方がとっても面白いと思ったんですが、それは榊原さんのお仕事と通じるところがあるのではないでしょうか。

榊:やはりお話で気になっていたのは、東洋人のアイデンティティに
  ついてですね。私もトスカーナに何度か行ったことがあるのですが
  どうしても自分を東洋人として捉えてくるんですよね。

  私が最近気になっているのは、明治時代に西洋文化が入ってきた
  ときに、日本人が、何を西洋文化として受け入れ、どれを自分達の中に吸収した
  のか、という点なんですね。
  ご存知の通り、西洋音楽と日本の音楽では、音の拍子やテンポが
  異なるんですよね。
  日本人がベートーベンをやるときに、またドイツでそれが受け入
  れられた際に、それが日本人が東洋的にやっていることが評価され
  ているのか、日本人がドイツ人と同じようにできることが評価され
  ているのか、そんな事がとても気になりますね。
  
  日本人は、基本的に音の発音の上手くない人が多いのですが、
  それは、言葉の違いよりも、生活環境の違いから来る問題なのではないかと思っています。
  つまり、西洋では劇場や教会など、石造りの建物なので、
  音が響くために、はっきりと発音し伝えようとしないと、
  音が散乱してしまうのに対し、日本では、木と畳という木造主体なので、非常に曖昧な
  話し方をしても伝わるために、こんな感覚の違いが生じるのではないでしょうか。
  それを西洋と東洋の、良い・悪いの話として処理してしまうのではなく、東洋的な個性と
  西洋的な特徴として受け入れることが出来るかと思います。

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by project13percent | 2005-05-08 10:25 | 座談会II May 8, 2005

5月8日座談会7

永:
昨日たまたまテレビで、京都とフランスの若手料理人が出ていました。
そこでの話は、フランス人は食に対する感性が強いということです。
一方、アメリカ人は食にエンターテイメント性を求めます。
日本人同様フランス人は、味わい・味覚に対する繊細さを求めるんですね。

日本とは相通じるものがあるけど、表現の仕方が違うようです。
西洋人が理解している日本料理と、日本人の日本料理も違う。
その違いをちゃんと理解してもらおうと言うコンフェレンスのドキュメンタリーでした。

フランスにいって京都の料理を披露したら、その繊細さ対する同質性と、表現の仕方に対する斬新性に対して、フランスの若手料理人から拍手喝采を浴びたそうです。

篠さんの写真に対する感じ方ってきっとそういうことなんですよね。

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篠:昔日本画家の方とあった。イタリアに行ったらさぞはじけるかと思ったら、向こうはほとんど褐色なんです。シエナの土を焼いて、建物も土のレンガ、大地の色。そこに緑や花の色、女性の服の色が映えるんですね。街ですと褐色が基本なんです。

日本に帰ってくると、逆に色彩があふれすぎてしまっているんです。しかし、お互い異文化に接することを望んでいますよね。

イタリア映画祭りに行きました。


芸術と愛は共通していますよね。いつもハングリーでないといいものは生まれない。満たされてるとだめです。6色しかない絵の具からのほうが面白いものが生まれる。
欲が満たされていると芸術は生まれてこないんです。
感性の格差を日本人はもっと追求したほうがいいと思いますね。

日本と西洋の違いとして、自然が違います。日本は独特の湿気がある。

ワインは最初は目で楽しむ、次に香り、それから口。
イタリアでは最初に「チンチン」と言いますが、それは最後に耳で楽しむためだと聞いたことがあります。
芸術の最終兵器は音楽だと思うんですね。
音はだまってても聞こえてくる。鳥の声とかね。
星野さんという冒険家が、アラスカでテントで寝ていたら黄色いテントの向こうに何か見えて、
もうだめかと思ったそうです。「何故銃を持たないのか」と聞いたら、銃を持つと
安心して自然の気配に鈍くなる、それが怖いからだ、と。
彼は最後にはシベリアで熊に教われて死にましたが、それは彼の覚悟の上だったんですね。
こういうのは、都会でも大事だと思います。
絶えず飢えていないと。
今度生まれ変わったらパバロッティみたいになりたいね。歌って、道具なしで人を感動させる事ができるんだから、憧れの仕事です。

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by project13percent | 2005-05-08 10:24 | 座談会II May 8, 2005

5月8日座談会8

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川:この前榊原さんのオペレッタを見た
  (途中発言のあった)【100色の絵の具よりも6色の絵の具の方が創造力を産み出す】
  という指摘は、大賛成で。オペラとに比較されるオペラッタのシンプルさ通じるものあるの
  ではないかと思いました。テレビの無い時代。満ち足りない時代。今よりも物質的には満
  たされなかったであろう環境の中で。実に豊かに、<浅草・明治・大正>の時代には
  豊かな心で想像力から、観客がイメージする豊かな空間があったんだな~。と、
  思いました。
  「論語と算盤」ではありませんが、<明治と大正>。あの時代には、豊かな文化が、
  本当の心の文明開化があったんじゃないかと思うんです。
  舞台は、浅草オペラ・大正時代を舞台としておりましたが、そこに共通点があるのでは
  ないでしょうか。一番驚いたのは、安い価格で明治大正期はオペラが見れたんですよね。
  食文化をあの舞台を観てから振り返ると非常に想像性豊かです。
  あんぱん・とんかつ・カツカレーというものがあると思いますが、
  それは日本のものと西洋のものを組み合わせて創意工夫する。なんか、すごい!
  独自のものを作り出した良い例だと思います。


篠:オペレッタが大衆的なものであることも素晴らしいと思います。
  大金を払わなければ見れないものでなく、誰でも見れるものに
  した点が素晴らしい発想だと思います。以前もと祇園の芸者を
  されていた方とお話していたのですが、芸術に必要なことは
  スポンサーではなく、パトロンだと思います。スポンサーは見返り
  を求めますが、パトロンは純粋にその芸術家を援助しようとして
  います。その差は大きいのではないでしょうか。


榊:私が危惧していることとしては、情報が多くなるにつれ、想像力
  がなくなってしまうことになります。例えば舞台装置にしても
  大掛かりなものを作ると数千万かかってしまいますが、そうする訳
  にはいかないのでいかに想像力を活用するか、という問題になり
  ます。シェイクスピアの時代にはほとんど舞台装置などなかった
  と思いますが、それでも素晴らしい劇を作っていました。これが
  想像力を活用した良い例だと思います。日本人も明治維新のころ
  には西洋のものを「これをどう使うのか」という点についていち
  いち想像することができたと思います。
  現代の日本では情報量が多くなりすぎてしまい、そこで余計な
  雑音も増えてしまっている点は心配ですね。

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by project13percent | 2005-05-08 10:23 | 座談会II May 8, 2005

5月8日座談会9

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篠:イタリアでは朝最初に聞こえるのは、鳥の鳴き声です。

そしてその次に朝7時に、あちこちの教会の鐘の音が聞こえる。音で一日がはじまりますね。
それから窓をあけると、
サッと光が入ってくる。こんなドラマティックなことはないですよ。自然に一日のスイッチが入る。

日本だと、受動的にTVのスイッチをつけないと始まらない。それから、会社に行っても受身で仕事をしている。

出版社は今すごく不況なんです。
一時は漫画がブームで、漫画家がベンツに乗っているという時代もありました。

最近はみんな携帯でメールやゲームやっているから、漫画も売れなくなっているんですね。

今度は携帯で本を読ませるとかあるけど、それってどうかな。やっぱり紙を自分で一枚ずつめくる、ふと自分でページを戻せる。
そういう寄り道もいいんです。携帯だと想像力が乏しくなってくるんじゃないかと思いますね。全部受身でね。
占いもそうかもしれませんが、結局人にどうかして欲しと思っているい。あんな非科学的なものに振り回されて・・・(笑)。

ところで、ぜひクラシックとロックの違いをおしえて欲しいんですけどね。
(ベートーベンの)田園を聞くと、バーっと田園の風景が広がってくるなんていう・・・。


川:ちょうど先日、第1回の座談会のパネラーだった守屋さんと、
守屋さんのご友人で現代詩人・サルサトランペッターの辻 和人さんと【田園】を聴きにいってきたんです。
 第3楽章にロック魂を感じましたね(笑)。スパーク、震撼しました。魂が浮きあがる感じがしました。ピアニッシモを表現することが上手い音楽家が、いい音楽家なんだそうですね。
クラシック音楽にビートルズをみたようです。根底は古典にあるし。普遍性があるんですね。

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by project13percent | 2005-05-08 10:22 | 座談会II May 8, 2005

5月8日座談会10

榊:ベートーベンは当時革新的な創造家でした。したがってベートー
  ベンがビートルズに通じるという点はあると思います。
  ベートーベンはトロンボーンという、当時神の使いの楽器と呼ばれていた
  ものを、田園では雷の音に使ってしまったというものすご
  いことをした人でした。

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篠:田園はベートーベンが耳が聞こえなくなってから作った曲だった
  と思いますが、なぜそれができるかというと、それまでの基礎が
  出来上がっていたからだと思います。それに加えて耳が聞こえない
  からこそ感性を研ぎ澄ませることができ、そのために素晴らしい
  曲ができたと思います。
  日本でも、盲学校の生徒さんのサッカー写真をとるために行った
  ことがあるのですが、5感を研ぎ澄ませることで可能になるの
  ですね。それを見たときには、思わず胸が熱くなってしまいまし
  た。
  耳が聞こえない人のために作曲をされている方もいるのですが、
  障害をただ害と捉えるのではなく、それだからこそ伸ばせる個性
  もあるのでしょうか。

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by project13percent | 2005-05-08 10:21 | 座談会II May 8, 2005