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6月12日 座談会4

平:今まで読まれたもの、経験されたもので印象に残ってるものありますか。

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澤:だんぜん歴史小説ですね。あるファミリーが、3、4代にわたる中で、時代の激流に翻弄されていく。その登場人物の中で、自分を誰かにみたてたりしながら読むんです。活字、本は大事なのは、シミュレーションしたり、考えたりしながら、じっくりと時間をかけて読んでいくことができるからなんです。

藤:スターウォーズ、ロードオフザリング、絵や映画でも、本でも、会社でも、学ぶ場になりますね。そういう場は、非常に楽しい。

澤:映画みるのも本を読むのも、登場人物と人生を共有していくという意味で、最上の楽しみだね。ほっておいても止まらなくなっちゃう。歴史小説よみながら、ふと経済についても調べたりする。応用が利くんですね、歴史は。

藤:我々は、歴史を学びつつも、先がわからない複雑性と不確実性を感じる現在を生きています。だからこそ、結果が見えない現実を歴史に照らしつつも、ワクワク感がでてきます。

平:それだけに、いろいろなアンテナをはり、ワクワク度の高いものに嗅覚を集中していくわけですね。別の言葉で言えば、「好奇心」とも言える。最近、好奇心をそそられるモノは何ですか?

澤:歴史は、あとの人がかえてしまうから面白いんだけど、最近は、歴史上の人物として、平清盛や織田信長に魅かれます。特に、最近の大河ドラマなんかでは、平清盛に対する再評価が面白い。

平:固まっていたところに、風穴をあけたという点ですね。内向きになりつつあった皇族・貴族の姿勢を打破し、中国との貿易の拡大を意識して福原を開いた。

藤:源氏と平家ってありますけど、日本の二面性を表していると思うんですね。例えば源氏って自民党に似ていて、内向きで保守的。道路の整備などをするところも同じで、土地を媒体にした経済活動に特徴があります。

一方平家というのはアンチ勢力というか、開放的で外交的。対中進出なども活発でした。

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平家の時代は自由な経済を謳歌していました。一方、源氏というのは基本的には平等を重んじる政策です。「自由」と「平等」って、どちらも重要な概念なのですが、お互い対立するところがあるんですね。

室町幕府は結構栄えていたんですよ。地方はかかなり荒れていたのですが。いわゆる倭寇の時代ですね。京都を中心に今で言う消費者金融のビジネスなどで儲けていたんです。中国からの貨幣を導入して中央にむかっていない。ただこういう時代は歴史的には消えてしまうんです。平家も平清盛がやったことはマイナーで光があたらないですよね。

by project13percent | 2005-06-10 10:47 | 座談会Ⅲ June 12, 2005


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