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明治M&Aシミュレーション パート②

7月中旬に実施した女子高生の明治M&A合戦に刺激され、
我々社会人もこのシミュレーションに挑戦してみました。

参加者は、「金融のプロ」から、メディア関係者、食品メーカー、中国古典専門家と
幅広い層のからの代表者たちです。果たして、我々は女子高生たちに対抗できる
ような財閥拡大戦略を見出すことができるのか? 時は明治20年です。

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三井グループ
【基本戦略】 三井11家の旦那さんたちをブランド戦略の展開。
         『菊』ブランドにより、日本一から世界一へ。。 
① 日本郵船を買収し、日本から世界輸出へ。
② 米国へ投資。 特に南北戦争後から這い上がろうとしている南部
③ 日本の購買力が上がった10年後をめどにデパート(三越)業務の展開により、
  ブランド戦略の一サイクルが完了。


三菱グループ
【基本戦略】 政商打破で日本からグローバル展開
① 三菱造船を売却 (まだ収益力が高まる環境ではないので)
② 英国の東インド会社と提供などで資本力を高める
③ 紡績会社を買収 (収益率が高いため)

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渋沢グループ
【基本戦略】 銀行(金融)を中心とした、日本のインフラ整備構築へ。
        今の収益率より、これからの日本へ投資する。
<策定目的>渋沢グループは、グループ単独の発展より日本経済全体の
        世界経済等でのプレゼンスの向上を目指す。
【具体的行動】
① 目先の収益率は高いが、大阪紡績を売却。 (高値で)  。
② 安定収益の確保のため、丸の内ビル運営へ。 ビジネスの「場」の提供。
③ 王子製紙 ⇒ 紙 ⇒ 新聞 ⇒ メディア事業へ展開する。
<あるべき将来像>メディア・情報産業と金融業との相乗効果を狙い、
             知を駆使した事業連合。

浅野グループ
【基本戦略】 小資本のため、選択&集中の特化。 日本のエネルギー王へ。
① 高島炭鉱を買収。(その代金のために、浅野セメント、東洋汽船の売却)
② 新たな炭鉱を見つける。
③ 価格を吊り上げて、最後に笑う。


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結局、
・三井と三菱は日本郵船については、友好的に話はつかず。
・三井は、浅野グループから東洋汽船を買収。
・三井は、渋沢グループから大阪紡績を買収し、持っている鐘紡と合併。
・三井は、渋沢グループの丸の内共同開発プロジェクトに提携し、デパート(三越)を丸の内へ。
・三菱は、浅野グループから浅野セメントを買収、上記共同プロジェクトへのセメント供給を
 制圧しようとするが、渋沢グループは秩父セメントに近いということが発覚。


高校生M&A合戦も指導された文京学院大学教授の島田先生によると、社会人のほうが
・ しがらみに縛れていて、発想がそれほど自由ではなかった。

ただ、同大学教授(および渋沢栄一記念財団研究部長)の木村先生
・ ただ、海外との提供という面は高校生からは出てこなかった。
・ メディア戦略も高校生からはなかった。


次回は、違う年齢層の対立なども考えています。
例えば 女子高生グループ、女性社会人グループ
     経営トップグループ、役人グループ、
     一般金融人グループ、などの間の対決です。

お楽しみに。
by project13percent | 2005-08-14 22:43 | 明治M&Aシミュレーション


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